２００５年１月２４日

会員の皆様、

昨今、「インターネット・コンテンツ利用料」や「アダルトサイト利用料」等の名目で、突然お客様宛に料金の請求が届くという例が多く報告されております。
これらは、「最終通告」「ご請求通知」等の標題で、「再三の請求にもかかわらず支払いがないので、直接自宅や勤務先へ料金回収に伺う」等の脅迫まがいの文面を含んでいることが特徴的となっております。

このようなメールによる支払い請求は、お客様個々を特定せず、無作為に（適当なメールアドレス宛にランダムに）送信されているものが殆どであり、偶然にメールアドレスが一致し、そのメールを受け取った方が身に覚えがないまま、不安になって金額を支払ってしまうことを期待したものであると思われます。

また、最近ではメールの内容も巧妙化してきており、このところ多く見られる例では「メールを頂きましたが、アドレス間違いではありませんか？」のように親切な方が返信してしまうことを誘うメールや、出会い系メールを装ったメール等、内容の多様化の傾向が御座います。

さらに、このようなメールの本文中に記載されたURL等をクリックすると、アダルトサイト等に接続され、自動的に入会手続きが行われた旨のメッセージ等が表示されることがあります。
このような場合、接続元のプロバイダ名や、お客様に割り当てられたIPアドレス等が表示され、プロバイダへ情報照会を行ってお客様の個人情報を特定し請求を行う、などの文面が表示されたという報告も御座います。

このような場合でも「メールへ返信する」「ホームページ上にお客様の情報を登録する」「実際に料金を支払う」等のお客様の対応がなければ、基本的にお客様の情報がサイトの管理者等に公開されることは御座いません。
請求メールの文中に「メールアドレスや接続元IPアドレス情報から、住所・氏名を特定する」等と記載がされていることが御座いますが、万一、弊社宛にお客様に関する情報の照会がございましても、弊社では裁判所の令状に基づく強制捜査に応じる場合を除き、原則として第三者に対してお客様の個人情報を公開することは御座いませんので、その点につきましてはご安心下さい。

会員の皆様におかれましては、万一そのような全く身に覚えのないメールを受け取った場合には、まずは冷静に以下の対処をご検討ください。

１．メールには決して返信しないようにしてください。 ２．文中にURL等がある場合、クリックして開かないようにしてください。 ３．料金の請求があっても、すぐに料金を支払わないでください。 通常、サイト等の利用契約が成立するためには、ご利用料金やご利用規約等が明示された上でお客様の意思確認が行われる必要があり、そのような確認が行われていない場合には、契約が成立していない可能性が高いと思われます。 判断にお困りの際には、最寄りの国民生活センターへご相談されることをお勧めいたします。

　　　　　　　　
なお、複数個の固定IPアドレスを付与するサービスをご利用の場合等、IPアドレスの登録情報からお客様の情報を特定することが可能な場合も御座います。現在までにそのような場合で個人情報が特定され請求等が行われたという報告はありませんが、くれぐれもご注意をお願い致します。

（参考情報）
「あわてないで!!　クリックしただけで、いきなり料金請求する手口」 （国民生活センター）
「ワンクリック料金請求にご用心」 （警視庁）
「メールに記載されたＵＲＬへの不用意なアクセスについて」 （総務省）