送信メールサーバーのセキュリティ対策に伴うメールソフトの設定について

AIRnetでは、送信メールサーバのセキュリティ対策※1として、お客様の確認を行う仕組みを採り入れております。
確認方法として、『POP before SMTP方式※2『SMTP認証(SMTP AUTH)※3及び、メールサーバとお客様メールソフト間の通信を暗号化する『POP/SMTP over SSL※4機能を導入しております。お使いのメールソフトが対応している場合はご利用されることをお勧め致します。
また、『Outbound Port 25 block※5への対応として『Submission Port※6へのメール送信に対応致しました。

『SMTP認証(SMTP AUTH)』を導入することによる利点

  • お客様は、特に意識することなく、「送信」ボタンを押すだけで、メールの送信が出来るようになります。

  • メール送信前にメール受信操作を行う手間が不要になります。
    →『POP before SMTP方式』では、メール送信前に、POPサーバ(受信メールサーバ)から認証を受ける必要があるため、送信前に必ず受信操作を行う手間が掛かります。

  • 「Outlook」、「OutlookExpress」等、一部メールソフトで、いきなり「送受信」ボタンを押した際に表示されていたエラーメッセージが、表示されなくなります。
    →『POP before SMTP方式』では、「送受信」ボタンを押すと、「送信→受信」の順で動作を行う「Outlook」や、「OutlookExpress」等の一部メールソフトで、受信動作が行われる前に送信トレイ内のメールを送信しようとしてしまい、エラーが表示されていました。

  • 一旦、インターネットへの接続を切断したり、最後のメール受信から一定時間以上経過しても、いちいち受信操作を行う手間も不要になります。
    →『POP before SMTP方式』では、事前にPOPサーバ(受信メールサーバ)から認証を受けていても、一定時間以上経過したり、インターネットへの接続を切断したりすると、再度、受信操作をやり直す必要がありました。
※『SMTP認証(SMTP AUTH)』でのメール送信をご利用頂くには、対応したメールソフトをご利用頂き、設定を変更して頂く必要がございます。
下記に、主な『SMTP認証(SMTP AUTH)』対応メールソフト名と、設定変更方法についてご案内しておりますので、ご参照ください。
SSLマークのあるメールソフトは、『POP/SMTP over SSL』対応です。
※また『Outbound Port 25 Block』への対策として『Submission Port』(TCP587番ポート)の設定もあわせてご案内しておりますので、ご参照ください。

 

※1: AIRnet 送信メールサーバのセキュリティ対策について
  電子メールを送信するとき、メールソフトはSMTPサーバ(送信メールサーバ)に接続してメール送信を行います。
通常、SMTPサーバは、送信者が誰であるかを確認せずに、メール送信を行う仕様となっているため、誰でもSMTPサーバを利用してメールを送信することが出来るようになっています。
この仕組みを悪用し、SPAMメール(迷惑メール)の中継などに使われてしまうことを防ぐために、AIRnetでは、メール送信の際、メールアカウントとパスワードを用いて、お客様の確認を行う仕組みを採り入れております。

このお客様の確認を行う仕組みを採り入れることによって、

 ・お客様メールアカウントの不正使用防止
 ・SPAMメール等やウィルス活動による不正なメール配信防止
 ・SPAMメール等によるサーバ負荷低減によるサービスの安定化

が可能となります。
※2: 『POP before SMTP 方式』 について
  メール送信時に、メールアカウントとパスワードを用いて、POPサーバ(受信メールサーバ)でユーザー認証を行い、SMTPサーバ(送信メールサーバ)は、この方法で認証された送信者からのメール送信を一定時間だけ許可する仕組みです。
※3: SMTP認証(SMTP AUTH)について
  メール送信時に、メールアカウントとパスワードを用いて、SMTPサーバ(送信メールサーバ)でユーザー認証を行う仕組みです。
この仕組みにより、送信者を特定し、正規登録ユーザー以外は認証が通らず、発信元を偽ったメール送信(第三者中継)が行えなくなります。
※4: POP/SMTP over SSL について
  メール送受信時に、SSL(Secure Socket Layer)を利用し、メールソフトとメールサーバ間の通信を暗号化する仕組みです。
お使いのメールソフトが同機能に対応している必要があり、ご利用にあたりメールソフトの設定変更が必要です。
※アンチウィルスソフトのメールスキャン(検索)機能をご利用の方は、『POP/SMTP over SSL』に対応したメールソフトでも本機能はお使いいただけません。
※5: Outbound Port 25 Block について
  迷惑メールの自ISP内からの送信防止を目的として、ISPの接続サービス利用者に対して外部サーバへのSMTP接続(TCP25番ポート)を制限または禁止するISPが御座います。
海外の多くのISPは既に制限を開始しており、また国内でも一部のISPで制限が開始されています。これらのサービスをご利用の場合、弊社のメールサーバ経由でメールが送れない、ということになってしまいます。「Submission Port※6」を利用することで、このような場合でも従来どおりメールのご利用が可能です。
※6: Submission Port(サブミッションポート) について
  海外ISPの多くや、最近では国内の一部ISPでも制限を開始した「アウトバンドポート25ブロック(Outbound Port 25 Block)※5」への対応として、新たに利用が推奨されている新しいメール送信方式(TCP587番ポート)へのメール送信に対応しました。多くのメールソフトでは「詳細設定」等でSMTPポート番号の変更が可能ですので、25番から587番に変更することで、「アウトバンドポート25ブロック」を行うISPからでも、弊社のメールサーバを従来どおりご利用可能となります。

 


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